2020年10月2日 星期五

0 中国観察 - 中国クレジットカード申請記録

台湾と日本の両方でクレジットカードを申し込んだ経験があると、本当に実感します。外国人が中国でクレジットカードを申し込むのは、また別次元の難しさです。

銀行によって外国人/台湾人申込者への対応方針が大きく異なるうえ、必要書類も想像以上に多いことがあります。この記事では、中国で実際に利用・検討したカードの種類や決済の仕組み、そして2017~2020年に5つの銀行へクレジットカードを申し込んだ記録をまとめます。

情報時点について:この記事は主に2017~2020年当時の申込み・利用環境を記録したもので、最後の銀行機能比較表は2020/9時点の状況を基準にしています。銀行商品、決済サービス対応、ポイント、決済・精算ルールはその後変更されている可能性があるため、「当時の実体験記録」としてお読みください。

まず整理:中国のクレジットカードは大きく分けてどんな種類がある?

Type 01

銀聯カード(UnionPay)

中国銀聯(UnionPay)で決済されるカードで、カード番号は通常62から始まります。加盟店のPOSが銀聯に対応していれば利用可能です。中国国内発行の銀聯カードは、Alipay、WeChat Pay、JD.com、Apple Payなどの第三者決済にも比較的登録しやすい傾向がありました。

  • 中国国外で外貨決済する場合、当時は多くのカードで1~2%の海外事務手数料が別途かかりませんでした。
  • 当時の体感では、銀聯の為替レートはMastercard/VISAよりやや不利なこともありました。
  • アジア圏では銀聯限定の優待が比較的多くありました。
  • 当時の経験では、海外で銀聯決済を利用する場合、Mastercard/VISAでよくあるDCCに遭遇することはありませんでした。
Type 02

単一通貨の外貨カード(Mastercard/VISA/JCB/AE)

このタイプは国際ブランド側の決済ネットワークで処理されます。当時の申込み環境では、これらの国際ブランドが中国国内で直接清算できなかったため、主に「中国国外で使うカード」という位置付けでした。

日本で利用:JPY決済 → 国際ブランドのレートでUSDへ換算 → 発行銀行のレートで人民元建て請求へ換算
米国で利用:USD決済 → 発行銀行のレートで人民元建て請求へ換算
  • 当時、多くの単一通貨外貨カードでは1~2%の海外事務手数料が免除されていました。
  • 人民元へ換算せず、米ドル/日本円建ての請求をその通貨のまま返済する選択肢もありました。
  • 当時は中国国内で直接利用できず、銀聯カードのように中国国内の第三者決済へ幅広く登録することもできませんでした。
  • Mastercard/VISAを海外で利用する場合は、DCCにも注意が必要です。

注:元記事では、AE(American Express)が2020年後半に中国国内での清算に関する認可を取得したと記録しています。その後の実際の利用環境は異なる可能性があります。

Type 03

デュアルブランドカード(銀聯 + Mastercard/VISA/JCB/AE)

カード券面に銀聯ともう1つの国際ブランドのロゴが併記されるタイプです。カード番号が国際ブランド側の番号帯であっても、中国国内での決済は主に銀聯ルートで処理されるため、中国国内でも利用でき、第三者決済にも比較的登録しやすいカードでした。

中国国内:主に銀聯ルートで決済
日本など中国国外:国際ブランド側のルートへ切り替わり、当時は通常1~2%の海外事務手数料が別途発生
  • 日本で利用:JPY → 国際ブランドの為替レート/海外事務手数料 → USD → 発行銀行の為替レート → RMB。
  • 米国で利用:USD → 発行銀行の為替レート → RMB。
  • 機内のオフラインPOSなど特殊な場面では銀聯だけで処理できず、Mastercard/VISA/JCB/AE側へ直接流れることがあります。
  • 海外でMastercard/VISAルートを利用する場合は、同様にDCCへの注意が必要です。

実際のクレジットカード申込記録

1. 招商銀行 2017/4
取引状況 給与振込口座
口座残高 約20,000~30,000 RMB
結果 承認|限度額19,000 RMB・ゴールドカード

申込方法:窓口で紙の申込書に記入し、直近3か月分の給与入金明細と身分証明書のコピーを提出。

審査期間:1週間以内に発行。

メリット:カードの種類と選択肢が多く、複数枚を保有して利用限度額を共有できる。ポイント交換先や優待も多く、「掌上生活」アプリも使いやすかった。
デメリット:ポイントの貯まり方は遅めで、当時は約20 RMB利用で1ポイント。
2. 平安銀行 2020/3
取引状況 一般の預金口座を保有
口座残高 0 RMB
結果 申込送信直後に否決

申込方法:支店窓口でロビーマネージャーがタブレットを使って申請。

提出書類:納税証明書、給与入金明細、雇用契約書、身分証明書のコピー。

3. シティバンク 2020/8
取引状況 預金口座なし
審査期間 約7日
結果 承認|限度額100,000 RMB・プラチナカード

申込方法:クレジットカード担当者が指定場所まで来訪し、タブレットで申請。

提出書類:身分証明書のコピー、納税証明書、納税明細。

メリット:ポイントが貯まりやすく、ポイントを返済額に充当できた。当時はポイントの有効期限なし。
デメリット:カードの種類が少なめで、アプリも使いにくかった。当時はWeChat Pay利用分がポイント対象外で、Apple Payにも非対応。
4. HSBC 2020/8
取引状況 預金口座なし
審査期間 約14日
結果 承認|限度額22,000 RMB・プラチナカード

申込方法:クレジットカード担当者が指定場所まで来訪し、タブレットで申請。約1週間後に審査確認の電話があり、さらに約1週間後に発行。

提出書類:身分証明書のコピー、納税証明書、納税明細、雇用契約書、名刺、社員証、外国人臨時居住証明。

メリット:当時はWeChat Pay利用分もポイント対象。
デメリット:ポイント有効期限は3年間のみ。オンライン決済(Alipay、WeChat Payを含む)は当時ポイントが半分しか付与されなかった。
5. 富邦華一銀行 2020/9
取引状況 ゴールドランクの預金口座を保有
口座残高 0 RMB
結果 承認|限度額30,000 RMB・プラチナカード

申込方法:支店窓口で紙の申込書に記入。3日後に審査確認の電話(携帯電話と勤務先へ各1回)があり、さらに2日後に発行。

提出書類:身分証明書のコピー、納税証明書、雇用契約書、名刺、社員証、外国人臨時居住証明、携帯電話番号の請求書、他行クレジットカードの利用明細(台湾・中国どちらでも可)。

メリット:当時の実体験では、台湾人でも比較的申し込みやすく、承認されやすい印象でした。
当時の所感:外貨建て米ドルカードなし、ポイントプログラムなし

承認された4行の機能比較

2020/9時点の状況を基準に比較しています。

分類 項目 招商銀行 シティバンク HSBC 富邦華一
基本情報 銀聯カード種別 ゴールド 礼享プラチナ 生活プラチナ プラチナ
利用限度額 19,000 RMB 100,000 RMB 22,000 RMB 30,000 RMB
発行までの日数 7 days 7 days 14 days 5 days
翌年度年会費無料条件 年間6回利用 年間6回利用 年間6回利用 年間3回利用
決済
(台湾居民来往大陸通行証)
Alipay
WeChat Pay
雲閃付
Apple Pay ×
請求額の自動照会
(台湾居民来往大陸通行証)
Alipay ××
WeChat Pay ×
雲閃付 ××
返済
(台湾居民来往大陸通行証)
Alipay
WeChat Pay
招商銀行 App ××
雲閃付
モバイル決済のポイント Alipay △ ポイント半減
WeChat Pay △ キャンペーン限定 △ キャンペーン限定 △ ポイント半減
雲閃付
Apple Pay
〇=対応 / ×=非対応 / △=一部対応または制限あり / -=当時は該当する特典・情報なし
全体を通して感じたこと 本当に難しいのは「どの銀行の特典が一番良いか」ではなく、外国人が中国でクレジットカードを申し込む際に、各銀行がそもそも申込みを受け付けてくれるか、どの証明書類を認めるか、そして支店や審査部門によって運用の厳しさがどれほど違うかという点です。自分の記録を見ても、条件が似ているように見えても、銀行によって結果は「即時否決」から「1週間で10万RMBの限度額で承認」まで大きく分かれました。

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